雨のブログ

人生の雨季に本を読む

内省

「とは言え、ゼロベースで検討しませんか?」

M&Aのプロジェクトでは、実行するかしないかを決めるための事前調査として、デュー・デリジェンスが行われます。 財務面、法務面、ビジネス面でそれぞれ関係者にヒアリングを行ったり、資料をかき集めてもらって提出を求めたりします。デュー・デリジェンス…

「ここで違う意見を出すとまずいですか?」

最大2億円の赤字が見込まれるシステム開発のプロジェクトの稟議が通りそうです。ハッピーケースでも数億円の利益しか見込めないのに。十分に議論された形跡もなく、こんな提案がとおるなんてないと思っていたけど、なぜなんでしょう。 推進している役員はベ…

「若いとか年寄りとか、関係ありますか?」

「年をとってくると記憶力も思考力も衰えるから、もう若い人たちに任せるよ」なんて言ってどんどん仕事を振ってくるおじさん社員が、私の会社にはいます。 本当に年をとってくると記憶力も思考力も衰えるのでしょうか。そのおじさん社員が本心からそう思って…

「この会議自体、必要ですか?」

就業時間のちょうど真ん中あたり。午後1時から2時は魔の時間です。昼食後で腹が満たされた同じ職場の人から「仕事のことでちょっといい?」などと話しかけられます。同僚とのその場で始まるちょっとした話し合いなら害が無いと思うかもしれません。しかし、…

【書評】なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著)

人は何歳になっても成長できる 課題には技術的な課題と適応を要する課題とがある 「免疫マップ」で変革を阻害するに隠れた意図に思いをめぐらす 免疫マップの考え方は個人でもチームでも有効 そしてやはり心理的安全性が大事 『人に頼む技術』を読んで、仕事…

【書評】チームが機能するとはどういうことか(エイミー・C・エドモンドソン著)

即興的なチームでも成果を出す 著者は心理的安全性の研究者 チーミングできる人を増やすのが本書の目的 「実行する組織」vs.「学習する組織」 チーミングの行動 心理的安全性を高める方法 想定される反論 心理的安全性の確保に向けて Image by Free-Photos f…

【書評】リフレクション 自分とチームの成長を加速させる内省の技術(熊平美香著)

「内なる言葉」を探りたい 認知の枠組みを整理するフレームワーク「認知の4点セット」 基本的なリフレクションの方法 リフレクションの活用シーン リフレクションは「対話」のツール 著者のあきらめない姿勢に感銘を受ける Photo by Dan Boțan on Unsplash …

【書評】リーダーシップに出会う瞬間(有冬典子著)

グイグイいけないリーダー 新米リーダーの成長ストーリー 小説のあらすじ 成人発達理論とは 自分なりのリーダーシップ グイグイいけないリーダー 会社での私のポジションは私を含めて6人のチーム(メンバー全員が私の先輩にあたります)のリーダー(管理職…

【書評】「言葉にできる」は武器になる。(梅田悟司著)

アウトプットしたくても言葉が出てこない 著者は電通のコピーライター 「外に向かう言葉」と「内なる言葉」 洗練されたKJ法 もしかすると「U理論」なのかな? 言葉で人を動かすことはできない。動きたくなる空気をつくる アウトプットしたくても言葉が出てこ…