雨のブログ

人生の雨季に本を読む

【書評】なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著)

  • 人は何歳になっても成長できる
  • 課題には技術的な課題と適応を要する課題とがある
  • 「免疫マップ」で変革を阻害するに隠れた意図に思いをめぐらす
  • 免疫マップの考え方は個人でもチームでも有効
  • そしてやはり心理的安全性が大事

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『人に頼む技術』を読んで、仕事が大変になる前に人に頼ろうと心に決めたのに、また仕事を抱え込んでしまう私。なぜ人は変われないのでしょうか(そんな大層なものではないか)。
そんな私の前に、そのものずばりのタイトルの本書が。さっそく手に取って読んでみました。

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好きな英治出版の本10選

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はてなブログ10周年おめでとうございます。
10周年特別お題「好きな◯◯10選」ということで、いろいろ考えましたが、最近、私の本棚に気づいたら増えていた英治出版の本を10冊ピックアップしようと思います。

  • 英治出版(エイジシュッパン)とは
  • 1冊目:チームが機能するとはどういうことか
  • 2冊目:恐れのない組織
  • 3冊目:なぜ人と組織は変われないのか
  • 4冊目:謙虚なリーダーシップ
  • 5冊目:サーバントリーダーシップ
  • 6冊目:学習する組織
  • 7冊目:U理論
  • 8冊目:なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか
  • 9冊目:カスタマーサクセス
  • 10冊目:Learn Better
  • まとめ
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【書評】ビジョナリー・カンパニー・ZERO(ジム・コリンズ著)

  • 中小企業向けのビジョナリー・カンパニー
  • 約30年前の著作をアップデート
  • 仲間が大事
  • 諦めない心が大事
  • なんか総花的な内容

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Image by Jill Wellington from Pixabay 

中小企業向けのビジョナリー・カンパニー

言わずと知れたジム・コリンズさんの『ビジョナリー・カンパニー』シリーズは、世界で1000万部も売れた超ベストセラー(私は最初の1冊しか読んでいません)。同シリーズでは偉大な大企業を取り上げており、中小企業やスタートアップ企業の例は多くありません。その点、本書『ビジョナリー・カンパニーZERO』は、誕生したての企業がこれまでの『ビジョナリー・カンパニー』シリーズに出てくるような偉大な企業になるために、経営者としての心構えなどについて論じたもの。これから事業を興こしたいと考えている人に参考になるのではないかと思います。

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【書評】読んでいない本について堂々と語る方法(ピエール・バイヤール著)

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Image by StockSnap from Pixabay

 

今週のお題「読書の秋」ということで、趣向をかえていつものビジネス書ではなく、それ以外のジャンルの本を取り上げたいと思います。

 

今回取り上げるのは『読んでいない本について堂々と語る方法』です。

あまり読書家ではない私にとっては、タイトルからして興味をそそる本ですが、2007年に原著が刊行され、2008年に邦訳が筑摩書房から出版されています。世界的ベストセラーだったそうです。知りませんでした。いまはちくま学芸文庫で手に入ります。

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【書評】チームが機能するとはどういうことか(エイミー・C・エドモンドソン著)

  • 即興的なチームでも成果を出す
  • 著者は心理的安全性の研究者
  • チーミングできる人を増やすのが本書の目的
  • 「実行する組織」vs.「学習する組織」
  • チーミングの行動
  • 心理的安全性を高める方法
  • 想定される反論
  • 心理的安全性の確保に向けて

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Image by Free-Photos from Pixabay 

即興的なチームでも成果を出す

『謙虚なリーダーシップ』を読んでメンバーとの良好な関係性を基盤としてチーム作りを行うことの大事さを学びました。その際にチーム内の「心理的安全性」についてもっと知りたいと思い、「心理的安全性」の研究で有名なエイミー・C・エドモンドソン教授の著書『チームが機能するとはどういうことか』を読みました。

本書を読んで、固定的なチームでも即興的なチームでも成果を出すために心理的安全性が大事であること、そのためのリーダーシップについて分かりやすく学ぶことができました。

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