雨のブログ

人生の雨季に本を読む

【書評】ワークマン式「しない経営」(土屋哲雄著)

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だんだんと朝晩が寒くなってきたので、冬用の服を買いに「ワークマンプラス」に初めて足を踏み入れました。私の知っている「ワークマン」は以前のふつうの「ワークマン」で、工事現場のおじさん用の作業着が棚に入れられて売られている専門店というイメージでした。「ワークマンプラス」はタウンユースにも耐えられるデザインの服がカラフルにディスプレイされたおしゃれなお店になっていました。

この劇的な方向転換の仕掛け人とされるのがワークマンの土屋哲雄専務。土屋専務が書いた『ワークマン式「しない経営」』を読むと、そこには周到に準備されたシンプルな戦略が隠されていたことが分かりました。

  • 著者の紹介
  • 「しない経営」と「エクセル経営」の両輪
  • 「エクセル経営」の進め方
  • 「エクセル経営」による企業風土改革
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【書評】失敗の科学(マシュー・サイド著)

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Photo by Liza Summer from Pexels

『失敗の科学』というタイトルからは、失敗が起こる原因を科学的に分析して、失敗の発生を最小限にする方法を探る本かと思ってしまいます。しかし、本書は失敗を無くすどころか、むしろ失敗が無くならないことを前提に失敗から学ぶマインドセットが大事だと主張する内容の本でした。

  • 著者の紹介
  • 失敗が無くならない人間的理由
  • 航空業界と医療業界の失敗へのアプローチの違い
  • 失敗から学ぶ
  • 失敗を機会にできるリーダーシップを
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【書評】両利きの経営(チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン著)

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企業が、サクセストラップに陥らず、パフォーマンスを上げ続けるには、(1)自社の持つ一定分野の知を継続して深掘りし、磨きあげていく「深化」と、(2)自社の既存の認知の範囲を超えて遠くに認知を広げていく「探索」の両方が大事だという主張の本です。

  • サクセストラップ
  • 探索と深化の両利きの経営が求められる
  • 両利きの経営を実践するための4つのポイント
  • 両利きのリーダーシップ
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【書評】なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著)

  • 人は何歳になっても成長できる
  • 課題には技術的な課題と適応を要する課題とがある
  • 「免疫マップ」で変革を阻害するに隠れた意図に思いをめぐらす
  • 免疫マップの考え方は個人でもチームでも有効
  • そしてやはり心理的安全性が大事

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『人に頼む技術』を読んで、仕事が大変になる前に人に頼ろうと心に決めたのに、また仕事を抱え込んでしまう私。なぜ人は変われないのでしょうか(そんな大層なものではないか)。
そんな私の前に、そのものずばりのタイトルの本書が。さっそく手に取って読んでみました。

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好きな英治出版の本10選

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はてなブログ10周年おめでとうございます。
10周年特別お題「好きな◯◯10選」ということで、いろいろ考えましたが、最近、私の本棚に気づいたら増えていた英治出版の本を10冊ピックアップしようと思います。

  • 英治出版(エイジシュッパン)とは
  • 1冊目:チームが機能するとはどういうことか
  • 2冊目:恐れのない組織
  • 3冊目:なぜ人と組織は変われないのか
  • 4冊目:謙虚なリーダーシップ
  • 5冊目:サーバントリーダーシップ
  • 6冊目:学習する組織
  • 7冊目:U理論
  • 8冊目:なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか
  • 9冊目:カスタマーサクセス
  • 10冊目:Learn Better
  • まとめ
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【書評】ビジョナリー・カンパニー・ZERO(ジム・コリンズ著)

  • 中小企業向けのビジョナリー・カンパニー
  • 約30年前の著作をアップデート
  • 仲間が大事
  • 諦めない心が大事
  • なんか総花的な内容

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Image by Jill Wellington from Pixabay 

中小企業向けのビジョナリー・カンパニー

言わずと知れたジム・コリンズさんの『ビジョナリー・カンパニー』シリーズは、世界で1000万部も売れた超ベストセラー(私は最初の1冊しか読んでいません)。同シリーズでは偉大な大企業を取り上げており、中小企業やスタートアップ企業の例は多くありません。その点、本書『ビジョナリー・カンパニーZERO』は、誕生したての企業がこれまでの『ビジョナリー・カンパニー』シリーズに出てくるような偉大な企業になるために、経営者としての心構えなどについて論じたもの。これから事業を興こしたいと考えている人に参考になるのではないかと思います。

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【書評】読んでいない本について堂々と語る方法(ピエール・バイヤール著)

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Image by StockSnap from Pixabay

 

今週のお題「読書の秋」ということで、趣向をかえていつものビジネス書ではなく、それ以外のジャンルの本を取り上げたいと思います。

 

今回取り上げるのは『読んでいない本について堂々と語る方法』です。

あまり読書家ではない私にとっては、タイトルからして興味をそそる本ですが、2007年に原著が刊行され、2008年に邦訳が筑摩書房から出版されています。世界的ベストセラーだったそうです。知りませんでした。いまはちくま学芸文庫で手に入ります。

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